Person
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ペルソン
産地:シャンパーニュ地方/コート・デ・ブラン地区/ヴェルテュ
「Audacieuse 最上のブラン・ド・ブランを狙う“大胆不敵な”造り手」
Audacieuseオーダスィゥーズ!まさにドミニク・ペルソンにぴったりの言葉・・・。造り手であり、当主のドミニクから言葉の意味を聞いたときにそう思いました。
もともとペルソン家は本拠地であるVERTUS(ヴェルテュ、コート・デ・ブラン)で4代続く葡萄栽培農家で葡萄は大手メゾンへ売っていました。しかしドミニク・ペルソンはどうしても自分でシャンパーニュを造り出したいという想いを抑えられず、醸造学校で学び、兄と共にセラーを建て、自分で醸造・元詰めを1999年に開始しました。(ファースト・ヴィンテージは2000年)ヴェルテュ村(一級畑)、ル・メニル・シュール・オジェ村(特級畑)、アイ村(特級畑)、ディズィ村(一級畑)に合計45haの畑を所有しています。
プルミエ・ジュ(=葡萄を絞って最初に得られるジュース)以外では、自分の求める中身と余韻がでないので、一度のプレスで得られる40hl のうち、9hlのみを自分のシャンパーニュ用とし、残りはすべて大手メゾンへ売ってしまうという徹底ぶり。
最高のブラン・ド・ブランへの探求はとどまるところを知らず、シャンパーニュで25ヶ所ほどしかないClos(クロ)の一つであるClos des Belvals(クロ・デ・ベルヴァル)を取得しました。また、ペルソンではこの畑からビオディナミ農法に移行しており、他の畑も出来る限り農薬を使わず、害虫予防にも薬草など自然由来のものを使用するようにしています。コルドン型に整えられた樹は、風の通りをよくして病害を防ぐために同じ高さに揃えられています。
ドミニク・ペルソンは言います。
「健全な葡萄が育った時点で、シャンパーニュ造りの90%の仕事は終わり。残り10%は醸造によるもの。」
つまり、葡萄畑での丁寧な仕事こそが、上質のシャンパーニュを造りだすために必要なことだ、と。